テティス横濱美容皮膚科・濱野先生に聞く 秋冬のために、今始めたい「先行ケア投資」のススメ

SUMMARY
  • ・夏の肌は、乾燥に気づきにくい
  • ・悩みが見える前から、内側では変化が起きている
  • ・今の肌は、日々の環境と生活習慣の影響を受けている
  • ・コンディションを整えるために、生活全体を見直す
  • ・忙しい毎日にこそ、続けられる習慣を
  • ・今日の小さな選択が、未来の自分を支えていく

汗や皮脂、湿度の影響で、夏は肌の乾燥を感じにくい季節です。けれど実際には、紫外線や冷房、汗による刺激、洗いすぎ、室内外の寒暖差など、肌を取り巻く環境は想像以上に過酷。秋冬を迎えてから慌ててケアを見直すのではなく、夏のうちから日々の習慣を整えておくことが、未来の自分を支える先行投資につながります。

今回は、テティス横濱美容皮膚科の濱野先生に、夏の肌に起こりやすい変化や、秋冬を見据えて今から始めたいセルフケアについて伺いました。






濱野英明 先生
テティス横濱美容皮膚科院長。日本専門医機構認定皮膚科専門医、日本スキンケア協会顧問。勤務医を経て2010年に横浜・桜木町にクリニックを開設。日々進化する美容医療のなかで、最善かつ最高の美容医療の提供に努めている。

夏の肌は、乾燥に気づきにくい




夏の肌は、汗や皮脂の影響でべたつきやすく、一見うるおっているように感じられます。そのため、「夏は乾燥しにくい」と思われがちです。けれど濱野先生は、この“夏の肌の思い込み”に注意が必要だと話します。

「夏だから乾燥しないというわけではありません。現代人は一年を通じて乾燥しやすい環境にいますし、空調環境も要因のひとつです」
冷房、紫外線、汗を拭くことによる摩擦、洗顔やシャワーの回数の増加など、夏の肌は日々さまざまな刺激を受けています。さらに、夏に受けた影響は、その季節だけで終わるとは限りません。

「夏といえば、やはり紫外線が大きなキーワードです。日差しを浴びた後の肌は乾燥しやすくなります。その乾燥した状態のまま秋冬を迎えると、さらに乾燥しやすくなるんです」
秋冬の乾燥が気になり始めてからケアを見直すのではなく、その前の季節から肌を整えておくこと。夏の肌を正しく見つめることが、「先行ケア投資」の第一歩になります。

悩みが見える前から、内側では変化が起きている


美容やセルフケアは、つい「悩みが出てから始めるもの」になりがちです。けれど濱野先生は、診療の中で患者さんと向き合う際、目に見えている悩みだけでなく、その背景にある生活習慣や肌の状態まで含めて見ることを大切にしているといいます。




「ご本人が気づいている悩みだけでなく、その背景にある要因や、まだ自覚されていないポイントまで含めて見ていくことが多いですね」
目に見える変化が起きてから、ようやくケアを見直す。けれど先生は、本当は“良い状態の時”にこそケアを続けることが大切だと話します。

「どんなに良い状態のときでも、日々いろいろなことが起きています。それを抑えておいたほうが、目に見える変化が起こりにくい。良い状態のときのほうがすこやかさを保ちやすいし、ケアへの反応も返ってきやすいんです」

先行ケア投資とは、特別なことを一度だけ行うことではありません。不調や悩みが出てからゼロに戻そうとするのではなく、良い状態を保つために、今の自分に必要なことを日々の習慣として積み重ねていくこと。その小さな継続が、未来のコンディションを支える土台になります。

今の肌は、日々の環境と生活習慣の影響を受けている


濱野先生は、現代のコンディション管理は以前よりも難しくなっていると感じているそうです。その背景には、生活環境の変化があります。
「生活スタイルも昔とは違いますよね。現代人は室内にいることも多いですし、酷暑という厳しい暑さの中での生活もあります。20年、30年前とは環境がかなり違うのではないでしょうか」

肌は、体の一番外側にある組織。日々の過ごし方や環境によっても、コンディションは変化していきます。
「肌質は遺伝的なものだけではなく、環境因子も大きいです。生活スタイルも関わってきます」

生まれ持った肌質だけでなく、毎日の習慣が肌に影響するからこそ、今の自分を取り巻く環境を理解し、過ごし方を見直すことが大切です。

健やかな土台づくりを意識することが、未来につながる


夏にゆらぎやすいものとして、濱野先生は「バリア機能」を挙げます。バリア機能とは、肌を構成する表皮、特に角質層が構造的にも機能的にもきちんと保たれている状態のこと。乾燥によりこのバランスが乱れると、刺激を感じやすくなるといいます。
「バリア機能は、表皮から角質層までの構造がきちんと成り立っていることです。ここをすこやかに保つことが大切です」

また、先行ケア投資というと「何かを足すこと」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、濱野先生は“やりすぎないこと”も大切だと話します。
「やり方や頻度が重要です。自分が良かれと思っていることが、過剰になっていることもあります」

たとえば、洗いすぎや摩擦、刺激の強いアイテムの重ね使いなど、良いと思って続けているケアが、肌にとって負担になる場合もあります。夏は汗をかく機会が増え、つい何度も拭いたり洗ったりしたくなる季節。すっきりさせることと、肌を守ることのバランスを取ることも、先行ケア投資のひとつです。

コンディションを整えるために、生活全体を見直す





コンディションを整えるうえで、濱野先生が大切にしていることのひとつが睡眠です。
「肌をすこやかに保つ時間は、寝るときだと思います。副交感神経がきちんと優位になると血流が良くなります。他の組織と同じで、皮膚も血流に支えられています。血流がよくなる、そういう状態が続けば、肌は整いやすいと思います。肌をよくしたいなら、“良眠”が重要なのです」

また、肌の状態は、スキンケアだけでなく、睡眠やストレス、食事、血流、ホルモンなど、体全体の状態とつながっています。
「肌のケアだけでは、良い肌をつくるのは難しいです。肌を支えているのは、血流であったり、食べているものであったり、神経やホルモンも関わっています。そこを整えるのは、普段の生活です。すべてがつながっています」

だからこそ、スキンケアだけでなく、睡眠、栄養、休息、体を冷やしすぎない工夫など、生活全体を整える視点が大切です。

忙しい毎日にこそ、続けられる習慣を


濱野先生ご自身が、未来の自分のために続けている習慣。それはサプリメントだといいます。
「唯一、10年以上前から続けているのがサプリメントです。食事だけではまかないきれない部分もあるので、サプリメントを活用することは良いと思います」  

食事や睡眠が不規則になりがちな忙しい毎日。すべてを完璧に整えるのは難しいからこそ、続けやすい習慣を持つことが支えになります。 一方で先生は、サプリメントに対して“すぐにわかる変化”だけを期待するのではなく、中長期的な視点で取り入れることの大切さも話します。

「サプリメントは、即効性を期待したいところですが、本来はそうではなく、継続した先にある変化を見てほしいですね」  
 
先行投資ケアとは、今日一日で何かを大きく変えるものではありません。未来の自分を思い浮かべながら、できることを少しずつ積み重ねていくことなのです。

今日の小さな選択が、未来の自分を支えていく


先行ケア投資とは、特別なことを一度だけ行うことではありません。

肌をやさしく扱うこと。睡眠や食事を整えること。必要な栄養を意識すること。過剰なケアではなく、続けられる習慣を選ぶこと。 その一つひとつは小さなことでも、積み重ねることで未来の自分を支える力になります。

「今のうちからきちんと準備しておけば、秋冬も過ごしやすくなると思います」

秋冬を迎えてから慌てるのではなく、今の自分にできることから始めてみる。 この夏、自分を整える先行ケア投資を日々の習慣にしてみませんか。






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*コンディションチェック:本チェックはアンケートに基づく美容情報の提供を目的としており、医学的診断や測定を行うものではありません。


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