Inside Story - いまを生きる人の「内側」へ - #003 内藤洋平
- ・サッカークラブを地域の交流の場として機能させるための挑戦
- ・感覚を通して築かれる、自分なりの成長のかたち
- ・変化と模索を続けながら生まれる新たな関わり方
- ・家族、仲間、クラブへの信頼と貢献の姿勢
日々サッカーと向き合いながら、プレーだけに留まらず、自分の手でできることを考え、実行しようとする人がいる。
今回の「Inside Story - いまを生きる人の『内側』へ - 」は、神奈川県鎌倉市を拠点に活動する社会人サッカーチーム、鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)の内藤洋平さん。
鎌倉インテルは、サッカークラブとしてだけではなく、地域の「交流の場」として、イベントやファンクラブ活動を展開しています。
ここでいう『クラブ』とは、鎌倉インテルというチームだけでなく、地域に開かれたスタジアムや、そこに集う人々とのコミュニティを指します。
内藤さんは、プレーヤーとして、地域の一員として、どのような想いを抱きながらグラウンドに立っているのかー。その内側に迫ります。
内藤洋平|サッカー選手
神奈川県横浜市出身。桐光学園高等学校、立命館大学を卒業後、Jリーグを経て2021年から鎌倉インターナショナルFCに所属。
現在は選手としてだけでなく、クラブの取り組みにも深く関わっている。
地域とクラブの関係について
─ 鎌倉という場所で活動していて感じることは?
内藤 「(クラブについて)こういう場所があるってすごいですね」と言ってもらえることが増えていて、それが一番うれしいです。 僕が最初に鎌倉インテルに来たときには、まだグラウンドも建物も何もない状態で、ここにどんな景色が広がるのかも見えていませんでした。でも今は、子どもたちが走り、地域の人たちが集まり、誰かが使ってくれている。その様子を見るたびに、地域とクラブが結びついてきたと感じます。
─ 子どもたちの外遊びの環境が減っていることについては?
内藤 公園でボール遊びができなかったり、注意されてしまう今の状況は、正直もったいないと感じます。 だからこそ、クラブが地域の人や企業と協力して、自由にボールを蹴れる場所をつくっていけたらいいなと思っています。実際に無料で開放している時間帯もあり、子どもたちが本当に楽しそうにしていて、それを見るだけでも「やってよかったな」と思います。

“感覚”が自分を導く
─ プレーの中でよく「肌感覚」という言葉を使われますが?
内藤 僕にとっては、「やってみて初めてわかること」、という意味です。
考える前に、まず一回やってみる。その中で「あ、自分はこういうタイプなんだな」とか、「こういうときに失敗するな」とかを感覚でつかむのが大事だと思っています。
サッカーを通していろんな環境を経験しましたが、「自分はどんなプレーヤーなのか」「どこで戦えるのか」は、実際にそこに行ってみないとわからない。そうやって試行錯誤してきたことが、今の自分を作ってくれたと感じています。

考え方やスタンスの変化
─ 昔と比べて考え方の変化はありますか?
内藤 めちゃくちゃあります(笑)。昔は「面白そう!」と思ったらすぐ行動していました。でも年齢を重ね、立場も変わる中で、「順序立てて考える」ことが増えました。
とはいえ、自分の中に明確なゴールがあるわけではなく、どちらかというと、まず動いてみて、途中で考え直すタイプです。その中で「やっぱりこうだったな」とか「これは違ったな」とかが見えてくる。今はそういう模索をしている感覚が強いです。
家族や仲間とのつながり
─ ご家族は活動をどう見ていますか?
内藤 出身が横浜で、現在は鎌倉に両親が住んでいるんですが、クラブのことをよく見てくれていて、グッズを買ってくれたり、SNSをフォローしてくれたり、すごく応援してくれています。 兄も最近ではクラブの取り組みに関わるようになってくれて、そういうのを見ると、嬉しいし、ありがたいなって思います。
僕自身、サッカー選手として何かを証明したいというよりは、「このクラブがいい場所だよ」と、身近な人たちに感じてもらえることが一番うれしいです。
チームでの役割と意識
─ 鎌倉インテルの中での役割は?
内藤 プレーヤーとしては、若い選手も多いので、「落ち着いて見せる」ことを意識しています。 誰かが焦っていたり、熱くなっていたら、自分が一回受け止める。それが自分の役割なのかなと感じています。
ただそれだけでなく、クラブをどう良くしていくか、地域とのつながりをどう強めていくかにも関わっていきたい。 「クラブの未来を一緒に考えていく存在」として、いま自分ができることを少しずつ積み重ねていきたいですね。

これからについて
─ 今後、挑戦していきたいことは?
内藤 このクラブを、もっといろんな人にとって「身近な場所」にしていきたいです。 サッカーが好きな人はもちろん、スポーツが得意でない人や地域の人々も、「なぜか行ってみたくなる場所」にできたらいいなと思っています。
個人としても、プレーで貢献しながら、地域とクラブをつなぐ立ち位置を築いていきたい。誰かと話しながら物事を進めていくのが好きなので、そういう関わり方を続けていけたらと思っています。

─ 内藤さんの「好きな誰かと一緒に取り組める場所をつくる」という言葉には、個人の挑戦を“孤独”にしない力があると感じました。大きな目標や立派な仕組みでなくても、信頼できる誰かと少しずつ始めること。それが、日々の暮らしの中で持続していける“場”や“関係性”を生み出すのだと思います。
もし今、何かを始めたいけど迷っている人がいたら、「誰と一緒にやってみたいか?」という視点で考えてみると、行動のハードルがぐっと下がるかもしれません。
鎌倉インテル、今季最終戦
10月19日(日)は、内藤選手が所属する 鎌倉インテルの今季最終戦。
地域とともに歩み、仲間とともに挑み続けたこの1年の集大成を、ぜひスタジアムで一緒に見届けましょう。
当日ご来場の方には、Lypo-Cをプレゼントいたします。
詳細はこちら▼
https://kamakura-inter.com/ksl-251019






