AWAKENING vol.2|運動はもっと楽しむもの。砂漠ランナーが教える「ランニング」のススメ
- ・大の運動キライが、砂漠マラソンに出るまで
- ・ヤハラリカが教える「ランニング継続のコツ」
- ・心・食・体が大事
各分野で活躍するプロフェッショナルに、健康、ライフスタイルから、人生の“気づき”をシェアしてもらう新連載Lypo-C presents『AWAKENING』。
“スポーツの秋”ということで、ランニングなど運動をはじめる人が増えています。 しかし、「なかなか継続できない...」と悩める人も多いはず。
今回は、大の運動キライから、世界一過酷な「砂漠マラソン」を3度制覇した異色の経歴をもつモデルのヤハラリカさんにお話を伺いました。 ランニング初心者、運動が継続できない方は必見です!
ヤハラリカ(モデル)
モデルとして活動するかたわら、2017年に世界一過酷とされるサハラマラソン(サハラ砂漠)へ初出場し完走。2019年にはナミブレース(ナミブ砂漠)、アタカマクロッシング(アタカマ砂漠)と、砂漠マラソンを3連続完走し、南極マラソンへの出走権を得る。現在は講演活動、ランニング講師、自身のSNSにて、「楽しんで走る(ファンラン)」を発信している。
大の運動キライが、砂漠マラソンに出るまで
ヤハラさんは会社員からモデルに転身し、2017年にサハラ砂漠に初めて挑戦しましたよね。なぜモデルが砂漠マラソンに?
最初は雑誌の企画で「マラソンにチャレンジする」というのがはじまりでした。 でも、私はもともと大の運動キライで、走ることが宇宙一キライ。 学生の頃の持久走では学年で後ろから4番目とか。本当に走ることが大キライだったんですよ。 そんな私が、はじめてフルマラソンに挑戦したのが2011年の「東京マラソン」でした。 出た時、走っているだけなのに(沿道の)数万人に応援してもらえるのが嬉しくて嬉しくて...。走っていてすごく楽しかったんですよね。

多くの人は「タイム」を目標にしていると思うんですけど、私的にはマラソン大会って「効率の良い観光」だと思っていて。 東京マラソンって、まさに東京名所を足で巡るんですよね。 「へぇ〜、ここからここに繋がるんだ!」みたいな発見があって楽しいし、ふつうは絶対走れないような車道を占領できる優越感もあります。
東京マラソンで走ることにハマり、その後は全国のマラソン大会に行きました。 大阪行ったら大阪の名所を足で巡れるし、名古屋マラソンではういろうが出たりして、ご当地ならではの楽しみがあります。 私は陸上選手でもなく、オリンピックを目指しているわけでもない。 だとすると「そもそも早く走らなきゃいけないの?」と。 制限時間いっぱい使って楽しもう!という感じですね。
マラソンの楽しさを知ってから、砂漠マラソンにチャレンジしようと?
そうです。いろんな大会に出ているうちに、「次はどんな大会に出ようかな?」とネットで検索していたら、世界で最も過酷なマラソン大会というのが出てきたんです。 それが「サハラマラソン」(サハラ砂漠を走るマラソン大会)でした。 応募要項を見たら健康だったら出場できる。じゃあ自分もチャレンジしてみよう!と。
サハラマラソンは、世界52ヵ国1300人が出場する規模の大きな大会。 当日参加するまで、すごく怖かったんですよね。 はじめての砂漠マラソンだし、過酷で死者も出るような大会だと聞いていたので。 参加してみると、もちろんプロのアスリートもいますが、目が見えない方や、戦争で足を失った義足の元兵士も参加していたりと、出場者は多様でした。 彼らに比べたら、私なんてリスク無いじゃないですか。 人はなんでも出来る、なんでも挑戦出来る、ということを証明してくれた人たちですね。
大自然の美しさに魅了された砂漠ラン
砂漠マラソンで、大変だったこと、楽しかったこと、それぞれ教えてください。
大変だったことは・・・ふつうのマラソン大会と違うのが、レース期間中(7日間)の食料を背負って走ること。 約10kgの食料や寝袋など背負って走るので、それだけで重くて疲れる。 あとは昼と夜の寒暖差がキツかったですね。 日中は47度、夜は6度くらいまで下がる。アタカマ砂漠なんて、標高が3200メートルだから夜はマイナス1〜2度。 日中めちゃくちゃ暑い、夜はめちゃくちゃ寒い、もう体調がグワングワンします(笑)

良かったことは、たくさんありますね。 よくみんなから、「砂漠って、砂しかないから走っても楽しくないでしょ?」って聞かれますけど、走っていると砂の色の違いとか、地層の違いがわかるようになってきて、砂のバリエーションを楽しんでいます。 あとは、本当に星がキレイ...! (2回目にチャレンジした)ナミブ砂漠は「星空保護区」に認定されているくらい星空が綺麗な場所で、星が頭上ではなく地平線上にある。見上げなくていいんですよね。

©Rika Yahara / Kotobatoe.Inc
また、砂漠には野生動物もたくさんいます。 サハラ砂漠ではラクダしか会えませんでしたが、ナミブ砂漠には、ライオンが出ちゃったりとか、ハイエナがテントの周りをウロウロしたり...あと私はジャッカルと並走しました!すごく楽しかったですね。 砂漠って、行くまでは「生物が生きられない地獄」だと思っていました。でも、走ってみて感じたのが「綺麗な場所なんだ」って。 美しい砂漠、美しい大自然を走れる喜びを感じられたのは、自分の中での発見でしたね。
砂漠マラソンを3回制覇して、感じたこと
最初のチャレンジ時(サハラマラソン)は、人から馬鹿にされたくないとか、「世界一のサハラを完走したぞ!」って人に自慢したい思いが強くありました。 でもハンディキャップがありながら出場している人々や、本当に速い世界的アスリートと一緒に走って、毎晩大自然の厳しさと美しさを体感していたら、終わった後には自分は何てちっぽけで、格好悪い理由で出場したんだろうって。 人と比べたり、人に馬鹿にされないための生き方って、終わりがないし、すごく小さいなと。

それ以降の大会は、違った意味で楽しめました。 2回目と3回目はクラウンドファンディングをしたんですけど、いろんな方が応援してくれたんですよね。 砂漠マラソンを完走するっていう私の自己満足が、これだけみんなに喜んでもらえるんだって。人から喜んでもらえること、これこそ私がしたかったことだ!と強く感じました。 私はアスリートやプロランナーでもないので、同じ様なバックグラウンドを持つふつうの人でも、砂漠マラソンを完走できる。 それを見た方が「私もなんか出来るかも?」って思ってもらえると嬉しいですね。
運動のハードルを下げよう!もっと楽しんでいい
ヤハラさんはランニングのイベントも主催されていて、「ファンラン」(楽しむランニング)を発信されていますよね。
私は学生時代にハンドボールをしていたので、「スポーツは勝たなければやる意味ない」とすら思っていました。結構ストイックでしたね。 でもそれを変えてくれたのがマラソン。 誰もがマラソン大会を目指さなきゃいけないわけじゃないし、ハワイのビーチで走っているおじさんが速くなろうと必死に努力しなくても、それが気持ちいいんだからそれでいいじゃないですか(笑) もちろん競い合うスポーツも情熱や感動をくれますが、ランニングを通して、競技としての面だけでなく「自分をHAPPYにするもの」として感じられたことが大きいですね。


スポーツや運動って、脳科学的にみても人間に必要なものなんですよ。 運動をすると幸せホルモンのセロトニンが出て、少しハードな運動をするとドーパミンがドバドバ出る。 だから、私はみんなに運動してほしいし、運動することで幸せになってほしいと思っています。 そのためには気軽に始められるランニングがおすすめ。
でもランニングって私もそうだったけど、やる前から苦手意識が高い人も多いんです。そのハードルを下げたいので、「ファンラン(楽しむランニング)」というのを提唱しています。 いいじゃんいいじゃん遅くても、勝てなくても、もっと楽しもうよ!ってね。

ヤハラリカが教える「ランニング継続のコツ」
初心者がランニングを継続できるコツやアドバイスがあれば教えてほしいです。
モチベーション維持が難しい方にオススメなのが「グループラン」です。 いまはランニングのコミュニティがたくさんあるので、月に1回だけコミュニティにはいって、一緒にグループランをしてみる。 「走った後はビール飲みに行こう!」とかで全然いいんです。 私も走った後にスイーツ食べに行こうとか、しょっちゅうしています。まぁ、ランニングよりも摂取カロリーの方が多いですけど(笑) 季節的な楽しみもいいですね。
春は桜を見ながらお花見ラン、秋は紅葉めぐり、冬は夜にイルミネーションを見に走ろうよ、とか。何かと理由をつけて、ふだん飲みに行く時間を1時間だけランニングにさいてみる。 目的は速く走ることじゃなくて続けることなので、何をしたら自分が楽しめるのか考えると継続しやすいかなと思います。

あと、みなさんランニングでは「距離」を目標にしがちですが、はじめは距離よりも「時間」を設定するのがオススメ。 「3km走ろう」ではなく、「20分走ろう」に変えてみる。 そして20分できたら自分を褒める。途中歩いても全然いいんですよ。ゆるくゆるく、自分に甘く甘く。 ストイックに追い込むのではなく、ちいさく続けることを意識してみてください。
快適なシューズ&ウェアの選び方
シューズの選び方で、初心者の方は、クッション性の高い厚底タイプからはじめた方が良いです。 いきなりカッコいい薄いタイプを選ぶとヒザにきやすい。厚底でクッション性があると、ヒザへのダメージが軽減されます。 あと、2足以上持つことをオススメします。 シューズによって全然履き心地が変わりますからね。目的によって使い分けてみてください。
ウェアは好きなものでOK。 着ていてテンションあがることが一番ですから。 あと、女性は絶対にスポーツブラにしてください。 普通のブラでランニングするのは胸の形に影響がでることも。汗の吸水速乾性や、腕の振りを邪魔しない型を選ぶのが良いと思います。
20キロの減量に成功!ヤハラリカ流・健康術
健康で気をつけていること、習慣にしていることがあれば教えてください。
健康面で意識していることは、「タンパク質を多くとる」「揚げ物は食べない」の2つ。 タンパク質は、肉からではなく、基本的に大豆や魚からとるようにしています。 有名なウルトラランナーで、お肉を食べないヴィーガンを実践している方は多いんです。 肉は消化に時間がかかるのでカラダに負荷がかかる。肉を食べないことで疲労回復を早めてくれます。
あとは、揚げ物を食べないことですね。カラダが酸化する原因になりますから。 流行りだった糖質制限には反対です。運動には絶対必要なので。 わたしは周りに驚かれるほど甘党でいつも甘い物食べていますよ(笑) その代わり油の質にはこだわっていて、できるだけ上質な油(オリーブオイルなど)をとるように意識しています。 ちなみに、揚げ物をやめたのをキッカケに20キロのダイエットに成功できました。 とくに運動する人は、揚げ物は食べないほうがいいと思いますね。

「心・食・体」が大事
それ以外で意識していることは、何を食べるにしても惰性で食べない。食べるなら本当に美味しいものだけを味わって食べる。
たとえば、100円のアイスを毎日食べるより、3日に1回の大好きなハーゲンダッツを食べる方が充実感があります。 (運動やダイエットでは)ストイックになりすぎると嫌になってリバウンドしちゃうので、それよりはメリハリをつけて、1回1回の食事を楽しむ方がいいと思っていますね。
私は長年ダイエットに苦しんできた人間です。 苦しいダイエット生活で気づいたことは「心が整っていないと何もできない」ということ。 スポーツでは「心・技・体」という言葉がよく使われますが、私はそれを「心・食・体」に置きかえています。 心が整うと、正しい食事コントロールができて、しっかり運動もできる。
心とカラダは繋がっているので、常に「心・食・体」を意識しています。
健康面でいうと、ヤハラさんはLypo-Cをライフスタイルに取り入れていると伺いました。
Lypo-Cは毎朝飲んでいます。 朝起きて、口をゆすいだら、カラダに入れる1本目はLypo-Cと決めています。 砂漠マラソンでも持っていきました! (炎天下なので)周りのランナーがどんどん日焼けして真っ黒になっていくなか、私だけ変わらないから、みんなにものすごく聞かれるんですよね。「何の日焼け止めを使っているの!?」って(笑)

砂漠で250kmも走っていると、痛みと疲労で全身ボロボロ...。なんですが、Lypo-Cを毎日かかさず飲んでいると「エンドレスに走れる!」ってくらい元気になれる。 ふだんは1日1本ですが、砂漠では1日3本飲んでいましたね。
日常から砂漠でも愛用いただいているとは...!嬉しい限りです。 ヤハラさんにとって「Lypo-C」とはどんな存在でしょうか?
「バディ(相棒)」ですかね。 無いと困るし、すごく信頼している。そんな存在です。 10kg近くの荷物を持って走る砂漠マラソンでは、荷物は厳しく精査します。 食料もパッケージの端を切って1gでも削る。余計なものは絶対持っていけない中で、Lypo-Cは大量に持っていきました(笑) 周りからは、「液体を持っていくなんて!」と、さんざん言われるなか「いやこれは絶対必要なんで!」という感じで。 大量に持っていくのでかさばりますが、それ以上に元気になれる。必需品ですね。

運動や食生活などいろいろお伺いしてきましたが、ヤハラさんにとって「健康」とは何でしょう?
私にとっての「健康」とは、自分を幸せにしてくれるもの。 人は、人同士で生きるものと考えているので、相手に喜んでもらうことで、自分も喜びを感じる。仕事も人間関係もそう。 そのためには、自分がハッピーじゃないと人をハッピーにすることはできないじゃないですか。 健康という土台がないと自分が幸せになれないし、相手も幸せにできない。 さっきの「心・食・体」ともすべてつながっていると思いますね。
砂漠マラソンという大チャレンジを達成したヤハラさんですが、世の中には「チャレンジしたくても、一歩踏み出せない...」と悩みを持つ方も多いです。 もしアドバイスをするなら?
昔から運動オンチだった私がマラソンをすること自体、めちゃくちゃ周りにビックリされたのに、そのあとは世界で一番過酷な砂漠マラソンを完走できた。しかも3つも制覇できちゃった。 そして、次は南極マラソンにチャレンジしようとしている。
この経験から気付いたのは── やってみたら、意外とできるじゃん。 やってみたら、なんでもできるかもしれない! もちろん、すべてのことは「やったらできる」とは限らないですが、できる・できないはいったん置いといて、まずはやってみる。 私だってできたんだから。 みなさんも軽い気持ちで、いろんなことにチャレンジしてみてほしいですね。







